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パパのいうことを聞きなさい! 13巻

長らく愛読していた『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のほうは完結してしまいましたが、それと同じ「ラブコメ要素を含むホームコメディ」として気に入っているのが、この『パパのいうことを聞きなさい!』です。



13巻の表紙は、小鳥遊家の次女・美羽が何やら困った表情で仁村のほうに目をやっているという構図。

その理由は本文で明らかにされますが、気配り上手で大人顔負けの対人スキルを持つ美羽らしい姿だなあと思います。


身近な人をからかうこともある、「小悪魔系」の美羽。

しかし人を「うまくからかう」というのは、実はかなり技術もセンスも要することです。

からかわれる相手の「心のゆとり」を的確に掴んでいなければならないからです。
何を言えばほんとうに相手を傷つけてしまうか、同じことでもどんな状況で言うと傷つけてしまうかを、しっかりわきまえていなければならないのです。

人を「うまくからかう」ことのできる人は、人の気持ちがきちんと分かる人なんですね。

そのあたりに、芸能人並みの美貌を持っているというだけではない、美羽というキャラクターの魅力がよく現れています。



内容の前半は、仁村の妹・聡美が引き起こした家出騒動の顛末が中心です。

こちらはmobageの日記でも取り上げた通り、問題を解決するために家族での「話し合い」を勧めているところが、とても良いと思いました。

聡美も姉の芳美も、感情的になって互いを非難するだけで、自分の率直な気持ちを言い表すことさえしていませんでした。

二人だけではすぐに口論に発展してしまうという状況で、空と美羽は、向かうべき着地点をきちんと示してゆきます。

安易に「自分の気持ちを信じて行動しよう」などという、一見するともっともらしく思えるようなメッセージに逃げ込むようなことをしていないのは、さすがだと思います。


ただ、この部分の始まりのほうで、騒動の大きさを表現するのに専ら「仁村の落ち込み」に頼っているように見えたあたりは、いかがなものかと思いました。

回想でもなんでもいいので、現在の状況に至るまでに聡美と芳美との間で何があったのかをストーリーとして示していれば、解決パートにもよりいっそうの説得力が増したのではないでしょうか。



後半部分では、祐太が肺炎にかかって入院してしまいます。

もちろん優しい友人たちが駆けつけてくれるわけですが、ひながまっすぐに指摘した「母親の不在」という現実を、空も美羽も改めて意識することになります。

この出来事は、その直前にサーシャが同居を申し出ていたことについてきちんと考えさせる材料になったはずです。

次巻に向けた伏線のひとつ、ということでしょうか。



もうひとつは、飼い犬ジュウベエの老衰の進行が各所で描かれているのが気になります。

恐らくひなは、今後近いうちに訪れるであろうジュウベエとの別れを通して、「死」というものを理解するようになるのでしょう。



祐太を巡る恋愛模様では、サーシャは候補から外れることになりそう。

「今のトコロは」との但し書きがあるにせよ「オトウトみたいなもの」と明言していることから、3姉妹の「母親」として同居することになるとしても、祐太の「お嫁サン」にはならなさそうな気がします。

祐太にとっても、かつて姉の祐理が育ての親でもあったことからすれば、年齢差のあまりない年上の女性であるサーシャを異性としては意識しないというのは、じゅうぶんにあり得ることです。

加えて、以前にミキを振ったくだりからも明らかな通り、祐太が恋愛に本気になるためには、どうしても3姉妹の保護者の役割を解かれるか軽減されるかする必要があるでしょう。

そのためには、サーシャが「母親」として同居することがもっとも自然で適切だということです。



非常にゆったりとしたペースで物語が進行する『パパ聞き』ですが、次巻や次次巻あたりで大きなうねりが出てくることになりそうです。

今後も楽しみにしていきたいと思います。
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2013-07-04 : ノベル : コメント : 0 :

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME

この劇場版は、TV放送版の終盤あたり、「ぼんぼり祭り」の少し前という設定でストーリーが展開します。


「私、輝きたいんです!」と決意した松前緒花(まつまえ おはな)であったが、旅館の仲居の仕事もすっかり「日常」となり、輝くとはどういうことなのかと悩み始める。

そんな中、ライバル旅館のひとり娘で学校の同級生でもある和倉結名(わくら ゆいな)が、女将修行のため仲居として共に働くことに。

緒花は、結名や、菜子・民子といったおなじみの面々、そして古い業務日誌に書き残されていた若い頃の母の姿を通して、「輝く」ための手がかりを感じ取ってゆくことになる。


ここでの「輝く」という言葉には、成長や自己実現といった概念が幅広く包含されているようです。

それに強い憧憬を抱きながらも、自分自身にとっての具体的な意味や、そこに至るまでの方法が分からずに、葛藤と模索を繰り返すという「純粋な未熟さ」が美しく描かれています。

このあたりのことを諦めてゆく大人が現実に多ければこそ、自分はどう「輝く」べきものかを真摯に誠実に考える姿勢を保つ緒花が、とても魅力的に見えるのです。

特に劇場版では、奔放ながら「自分自身」というものを確立しているように見える自分の母もまた、若いときにはやはり同じ問題に直面して自分なりに答えを出していった、という点に緒花は気づきます。

こうして、「不安」をただ不安だ不安だと怖れるのではなく、心の中できちんと受け止めて、これから、そして今日も前進してゆきます。
ラストの「駆け出す」シーンにはそういう意味があるのだと思いました。


TV放送分を一通り観ておかないと、一部箇所において人物関係やその人物の行動の意味が分かりにくく感じるかもしれません。

あと仲居頭の巴が、面白キャラなのは元からとはいえ、劇場版ではお笑い「しか」担当しなかったのはちょっとw
足裏の角質がどうとか大声で力説したりしなければ、けっこういい女なのになwww


マイケル・ムーアの問題作『華氏911』以来の映画鑑賞ということで、とても楽しかったです。
2013-06-22 : アニメ : コメント : 0 :
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柳井 恭介

Author:柳井 恭介
ゲームとアニメが大好きな、どこにでもいるような30代オタクです。
プロフィール画像はアカネさんより描いていただきました。

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